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2024.07.03

第3回  建築便利グッツ  

建築現場には便利な道具が沢山あります。

切断機や釘打ち機 電動ドライバー 多種多様な機械があります。

最新の機械は 精度もよく直角や斜め45度などプロ・素人関係なくスパッと切れます。釘だってトリガーを引けば一瞬で施工が出来ます。

もちろん安全には配慮が必要ですが。

そんな 最新機器が沢山ある中  今回紹介する便利道具は『指金』です。

一説には聖徳太子が・・・・なんて話もあったりします。

普通に使えば、寸法取から直線書き・直角の確認・勾配をだしてみたりと現代でも活躍

いつの時代から現役だ!!!って感じます。

で・・・

今回はそんな指金の裏面にスポットを当ててみます。

長手方向の裏面はなんと  √2 が刻まれています。 1.0寸の目盛りは ≒30mm 

しかし  裏目で見ると1.0寸の目盛りは ≒42.4mm

いつの時代にこの √2 が含まれたのかは不明ですが、 デカルトが表明する前だったら凄いですよね。

√2 は大工さんが木造をしていた時代、火打ち材の寸法取に重宝しました。

今はもうプレカットが主流なので使うこともないですが。

妻手(短い方)の裏面には「丸目」と言って丸太材からどれだけの角材が取れるかを図ることができます。

材木屋さんとかが使っていたのですかね。

そんな指金も最近は裏表同じなものが増えてきました。

あると便利だった裏目 

使うことがなくなり

大工さんの工事がプレカットに侵食されていく中、技術の継承はされて行ってほしいものです。

 


投稿者:Makoto Takashima